EP−ROMの昔話・その1

同級生

2002年11月18日

 ゲームというのは本来は「プレイして楽しむ」ものです。が、それ以外の楽しみ方として、内容を解析したり、データを書き換えたり、画像をぶっこ抜いたり、などのある意味「邪道」とも言うべき楽しみ方もあります。こういう楽しみ方はソフトハウスの方は嫌がるみたいですが。最近はこういうことからもとんと遠ざかっていますが、こういう楽しみ方に没頭していた以前のことがふと懐かしくなったりします。そこでそういった思い出をちょっと書いてみることにしました。

 時は1993年のこと。私はエルフの「同級生」にハマっておりました。で、最初はデフォルトネームの「たくろう」でプレイしていたのですが、ある時自分の本名を入れてみました。が、この「同級生」というゲームでは名前はカナしか使えず、強烈に違和感があります。何とか漢字でプレイする方法はないのだろうか、と思いましたが、手段がわかりません。今だったらバイナリエディタを使うなり、最初から漢字でプレイできるようなツールを作るなりしたのでしょうが。(実際、「同級生2」「下級生」の時は最初から漢字が使えるツールを作ってプレイしました)

 で、ある時のこと。MS-DOSには標準でDUMP.EXEというファイルの16進ダンプを表示するツールが付いているのですが、それでセーブファイルらしき "FLAG0" というファイルを表示してみると名前が入っている領域があります。ではここを書き換えてしまえばいいのでは、と思いつきましたが、そこからが進みません。こういうファイルを書き換えるにはバイナリエディタというものが必要だ、ということは知識として知ってはいたのですが、入手方法がわかりません。市販のものは高いですし。今だったらインターネットでこんなものはいくらでも手に入りますが、その当時私は通信はやっていませんでした。

 何か手はないものか、と思っていたある日のこと。「The BASIC」という雑誌の中に、NEC製のMS-DOSには標準でPATCH.EXEというバイナリファイルを書き換えるユーティリティが入っている、との情報が。これを使ったファイルの書き換え方も載っていました。これはマニュアルのどこにも使い方の載っていないソフトで、はっきり言って猛烈に使いにくいものですが、数バイト程度の書き換えなら何とか使えます。(NEC製MS-DOSの最終版であるMS-DOS6.2にも入っています。EPSON製のMS-DOSにも同じようにバイナリファイルを書き換えるソフトがあって、こちらの方が多少使いやすいとのことらしいです)

 さっそくやってみるとうまく書き換えに成功し、それ以来、漢字が使えないソフトでもセーブファイルを書き換えたりして漢字でプレイするのが私の習慣になりました。今思えばこれが改造、解析に手を出す第1歩だったのでしょうね。そういった意味ではこの「同級生」というソフトは私にとって二重に思い出深いソフトでもあります。

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