EP−ROMの昔話・その5

きゃんきゃんバニーエクストラ(Part2)

2002年11月24日

 さて、このころまでに画像ローダーをいくつか作っていた私ですが、このアイデス系の画像ローダーについては作りたいなあ、とは思いながらも二の足を踏んでおりました。なぜかと言いますと、プログラムが暗号化されている、という話を聞いていましたので解析が難しそう、またそのままでは逆アセンブラが使えない(使っても意味のあるリストにはならない)という理由からです。

 が、Wizard V3 Reportの投稿者の方で、この暗号化を解除するツールを投稿された方がいらっしゃいまして、「それならば作ってみるか」という気になったのでした。(実を言いますと尻を叩かれているような気になった、ということもあるのですが)

 これもかなり苦労したのですが、何とか作り上げて画像をロードしてみると・・・女の子の顔が正常に表示されない画像データがいくつもあります。最初はバグかと思ったのですが、正常に表示されないのは顔だけで、他の部分は正常な上、背景のデータなどは問題ない所を見るとどうも元の絵が顔の部分だけ正常になっていないようです。

 なぜこんなことになっているのか、正確な所はわかりませんが、おそらくディスクの容量が厳しくて、画像データのファイルサイズを小さくするために顔の部分が省略されたものと思われます。

 しかしゲーム中ではちゃんと表示されるわけですから、どこかにそのデータがあるはずです。このアイデス系の画像データの静止画は拡張子が“.GPC”のファイルですが、この“.GPC”のファイルをいくら探しても省略されたデータは見つかりませんでした。どうも別の所にデータはあるようです。

 これが大して思い入れのないゲームであるならば無視したのかもしれませんが、思い入れ深いエクストラが正常に表示されないのでは無視するわけにいきません。そこで正常にロードできる方法を求めて、再度解析にチャレンジしたのでした。

 ファイルサイズから考えると、拡張子が“.GPA”のファイルが怪しい、と見当をつけて解析を始めます。結論から書きますと、この“.GPA”のファイルは目パチや口パクなどのアニメをするデータをまとめてパックしたものでした。ですから、“.GPC”のファイルをロードしたのち、“.GPA”のデータを重ねてやると正常な絵が完成します。副産物として、ロードする“.GPA”のデータを変えてやると表情が変わります。嬉しそうな顔や悲しそうな顔を作ることができるようになりました。

 このアイデス系の画像データはPC-98最終ソフトである「Piaキャロットへようこそ!!」まで変更されることはありませんでしたので、その後は解析する必要はありませんでした。ちなみに、私が調べた範囲では、顔のデータが省略された形で画像が収録されたのはこの「エクストラ」だけのようです。もしこれがなかったら“.GPA”形式のデータをロードするプログラムを作ることはなかったろうなあ、とちょっと感慨にふけったりもしたのでした。

 実はこの画像ローダーについては後日談とも言うべき話があるのですが、これは別のゲームで話題にしたいと思います。

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