EP−ROMの昔話・その9

卒業U(Part1)

2002年11月26日

 この「卒業U」というゲームは1994年5月発売の育成シミュレーションなのでありますが、発売元のジャパンホームビデオでは一般指定で出す予定だったようです。が、ソフ倫の審査の結果は「18禁」。

 この件についてネットでは噂が駆けめぐったのでありますが、大体次のようなものでした。

 ジャパンホームビデオでは一般指定で発売の予定が、ソフ倫からの回答は「18禁でお願いします」。抗議するジャパンホームビデオに対してソフ倫側は、「18禁にした方が売れますよ」という回答。怒ったジャパンホームビデオはソフ倫から脱退しようとしたのですが、流通に圧力をかけられて、やむなく18禁を受け入れた、とのこと。

 確認のしようがないので真偽のほどは定かではありません。ただこのせいでジャパンホームビデオは18歳未満の人から受けていた予約をキャンセルして返金せざるを得ず、かなりの迷惑を被った、というのは事実のようです。

 ここだけ見るとソフ倫は悪の権化のようですが、今冷静になって考えると、このゲームでは生徒がソープランドでアルバイトするとか、エンディングもAV女優とか高級娼婦なんていうのもあり、大手を振って一般指定、と言える内容でもないと思えます。ちなみに、この当時はR指定がなかったので18禁になりましたが、のちにR指定ができてからはR指定に変更されて発売になっています。(ソフ倫からR指定ができたらR指定に変更します、という返事は当初からされていたようです)

 さてゲームの内容は、と言うとプレイヤーは女子校の教師となり、5人の生徒を受け持ちます。そして1年間の授業等の進め方によって生徒の進路が決まる、というものでした。

 この手のゲームではお約束なのでしょうが、生徒を自分の嫁さんにすることもできます。ただし狙ってやるのは結構難しく、思いもかけない生徒と結婚してしまう、という場合もありました。またこのゲームはいとも簡単に重婚してしまい、(生徒全員と結婚することも可能です)ゲームの最後に評価が出るのですが重婚すると無条件で「人間失格」となります。そんなつもりはないのに重婚してしまうことが結構あって閉口したのを覚えています。

 またこのゲームでは所々で生徒が喋ります。今なら珍しくも何ともないことですが、PCM音源のないPC-98で音声を出すのは大変なことでした。ほとんどの場合はBEEP音源を使って音声を出していたのですが、BEEPっていうのはONとOFFしかないわけで、1ビットでサンプリングしているわけですね。このBEEP音声を使ったゲームというのは結構あるのですが、会社によって随分音質に差がありました。この「卒業U」は比較的良好な方だったように思います。現在ではPC-98エミュレータが進歩して、このBEEP音声も再現できるようになっていますので、エミュレータでプレイしても音声は聴けます。

 ところでこのゲームではイベントグラフィックやエンディングが結構あるのですが、狙って見るのは結構難しいし、バッド系のエンディングはわざわざ見たくないし。となれば画像ローダーの出番だ〜、と再び解析に走るのでありました。これにつきましてはPart2で書きたいと思います。この画像ローダーが思いもかけないことを引き起こすのでありました。

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