EP−ROMの昔話・その10

卒業U(Part2)

2002年11月27日

 さて画像ローダーを作るべく解析に入ります。これはオールアセンブラで作られていたらしく、比較的プログラムが読みやすかったせいなのか、苦労は比較的少なくてすみました。

 で、完成したものをまずはWizard V3 Reportに投稿しましたが、それからNIFTYのデータライブラリにもアップすることにしました。これまでにいくつかの画像ローダーが完成していましたが、モロ18禁、というゲームのローダーをNIFTYにアップするのはちょっと抵抗があったので、このゲームの画像ローダーがNIFTYにアップした第1号となりました。

 それからしばらくたったある日のこと。京都メディアの者と名乗る方からメールを受け取りました。京都メディアと言っても何のことかわからない方がほとんどだと思いますので説明しておきますと、ゲームのバックアップツールを作っている会社というのはかつてはかなりの数があったのですが、段々に淘汰されてこの当時では事実上WESTSIDEと京都メディアの2社だけになっていたのです。

 一体何事か、と思えば内容は次のようなものでした。「今度ゲームの画像ローダーを集めた本を作ろうと思っているのだが、その中にフリーウェアのものも収録したいので、私の作ったローダーを商品として扱わせてもらえないだろうか。もちろんロイヤリティはお支払いいたします」とのこと。

 正直、びっくりしました。まさか自作のプログラムが商品価値を持つなどとは思わなかったので。少し考えましたが、例え100円であったとしてもお金を貰えば責任が発生するもの。わざわざ面倒なことを背負い込みたくなかったので、「お申し出は大変ありがたいのですが、あのプログラムはフリーとして公開したものですので、商品化は辞退させて頂きます。ただ、収録なさりたいのでしたら、無料で行って頂いてかまいません」という意味のメールを送りました。その後返事はこなかったのでどうなったのかはわかりません。しかし、お金が欲しいわけではありませんが、いったいいくら払ってくれるつもりだったのかは興味ありますねぇ。

 それからまたしばらくたったある日のこと。今度はベクターからメールが来ました。内容は同じようなもので、「ベクターではフリーウェアをCD-ROMに収録した書籍を発行しますが、ここに私のローダーを収録させてもらえないか」というものでした。

 今回はフリーなので気軽にOKを出しました。ちなみに謝礼? は掲載誌1冊です。基本的にフリーウェアを雑誌や書籍に収録した場合の謝礼というのは掲載誌1冊、というのが原則みたいですね。

 その後他のゲーム用のローダーもNIFTYにアップするようになってからは毎回ベクターから収録許可を求めるメールが来ました。そのため、私は毎年このフリーウェアを集めた本を貰っていたのでした。こんなチャチっぽいプログラムで何千円もする本を貰ってしまって申し訳ないなあ、と思ったりもしたのでした。ちなみに現在ではベクターでの公開は終了してもらいましたので、今のベクターに行っても私のプログラムはありません。

 ともあれ、かなり貴重な体験をさせてもらったゲームなので、プレイしての印象とはまた違った思い出深さを持ったゲームだったのでありました。

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