文化祭 UCOM

1996年6月14日発売(DOS版)
1996年12月20日発売(Windows版)
ご意見などは掲示板へどうぞ

 "Festival"という名が伴う学校行事というと、いろいろ人によってもよおす感慨は異なってくるでしょう。特に、「文化祭」ともなれば、その過程で女の子とあーんな仲になってこーんなことをする、そしてその過程で胸がドキドキな出来事がおこる、こう考えるのが自然なことでしょう。ちなみに、私の高校の時の文化祭はといえば、なんせ男子校だったので、なーんもなかったなぁ(^^;)

シナリオ

 平凡な高校生であった主人公(名前の変更可能)は、憧れていた、そしてまた"校内三大美女"の1人とも呼ばれる星野美亜の推薦のもと、文化祭実行委員にされる。文化祭の準備作業の過程で起こる、さまざまな事件。そのひとつひとつを解決していった最後に、主人公はどんな形で文化祭を終えることができるのだろうか?

 

 主人公の視点で紡がれていく学園ものなんですが、内容の薄さといったらありません。「学園祭の準備」と呼べるような「イベント」を配置し、これらをつなぎあわせ、1つの「シナリオ」が作られているのですが、個々に発生するイベントといっても、学園内でのHなのぞきシーンだとか、校内のちょっとした探索とか、その程度の些細なものが多く、「事件解決に向けて云々」というシナリオにはなっていません。

 また、メインヒロイン・星野美亜とのラブラブな展開というのも、皆無です。シナリオの展開で女の子が関わってくるところはほとんどないのですから。

 全体的なボリューム不足もさることながら、中途の演出も知れているので、シナリオに期待して手を出すのはやめた方がよろしいでしょう。

ゲームデザイン

 コマンド選択で進むアドベンチャーゲーム。ハッピーエンドは、星野美亜とのものだけで、これ以外に、Hできる女の子が2人、あとはゲームオーバーです。

 どうやら、フラグ立てとなる選択肢がいくつかあって、それらのうちいくつかをチェックポイントまでに通過できているかどうかが、エンディングの決定要因になっているようです。このあたり、あまり明確なことはいえませんが、難易度はそう高い方ではないでしょう。

不具合・修正プログラム

 フルカラーで起動するとゲーム画面が黒く表示され、見られたものではありませんでした。256色環境での起動が必要のようですが、そういうことはマニュアルなどに明記しておいて欲しいものです。

操作性など

 ゲームはCD-ROMから直接起動します。Windowsディレクトリに作成されるiniファイルがセーブファイルとなっています。

 キーボード・マウス両操作が可能、など、特に良くも悪くもありませんが、セーブが5個所というのは少ないですね。

サウンド

 WAVEファイルで演奏されます。耳障りではない、という程度ではありますが、悪い曲ではありません。シナリオが退屈だったせいか、それなりに印象に残ってはいます(^^;)

グラフィック

 Hシーンはそれなりに頑張っていますけれど、立ちCGがパッとしない上、HシーンのCGも、メインヒロインのものは数が少なすぎます。特に、星野美亜については、行為中のグラフィックがない(全裸1枚+終わった後1枚)というありさまで、単に「出し惜しみ」で済ませられるようなモンじゃないです。ここいらでも、どうにも好印象を持ちようがないな、という感じです。

お気に入り

 生徒会長。したたかで頭が回って性格が屈折していて、しかしお茶目な面もあるという、個人的にはナイスなキャラ。設定的に、エンディングは想定されていたものと思われますが、時間がなくてカットされたのでしょうか?

総評

 過去の学生生活を追体験してみたい、という幻想を抱いて購入するプレイヤーが多いのでしょうけれど、古いゲームであるということを考慮しても、セールスポイントといえる魅力はほとんど感じません。このゲームをプレイして、こそばゆく甘酸っぱいというイメージを持てたとすれば、それはそれで幸福なことだといえるのでしょうが、おそらく失望される方の方が多いことでしょう。過去の地雷を敢えて踏むという度胸と覚悟のある方はどうぞ。

個人評価 ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
1999年8月23日
Mail to:Ken
[レビューリストへ] [トップページへ]