Ribbon ボンびいボンボン!

1995年4月28日発売(DOS版)
1996年5月17日発売(Windows95版)
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 おちょぼ口に低い目線のロリっぽい女の子がいっぱいいて、その裏側には注 これはエッチゲームです!と堂々と書いてあるという、この独特のアンバランスさに引かれて買ったゲーム。開き直ったとしかいいようのないキャッチコピーなのですが、「ただのエロゲー」以上の付加価値はきちんとついておりました。

 これをリリースしたソフトハウスは、現在は「Bonbee!」と改称しています。『Ribbon2』が出ると言われて幾星霜、本当に出るのだろうかと思ったことも一度や二度ではありませんでしたが、1999年11月15日にやっと発売されました。

シナリオ

 高校生の主人公・村川圭介(固定)は、幼なじみの相沢真琴のことが好きだったのだが、中学時代に彼が「身を引く」形で別れて以来、良い関係になっていない。そして、そんな圭介を見つめる他の女の子たち。

 

 「シナリオ」の粗筋を描くのは非常にやりにくいゲームです(^^;) なにせ、第1部では、真琴を除く全員とHしないと先に進めないという構図なので「総当たりHゲーム」以外の何ものでもなく、第2部ではうってかわって純愛モード驀進と相成ります。

 第1部では、本当に「やりまくる」だけといっていいでしょう。かわいいと女の子たちと、あ〜んなことやこ〜んなことをしていくというお話です。シナリオも何もあったものではないですが(^^;)

 

 このゲームでは、基本的にキャラクターの「会話内容」あるいは「口調」というものでキャラ分けをしているように見えます(ビジュアル的にはみんな同じ(^^;))。そこから出てくる個別のキャラ設定は、Xゲーム標準の「ステレオタイプ」というより、「高校時代にこんなコがいたな…」と回想させるのによく効果を出している、と思ったのは私だけでしょうか。私個人は男子校出身なので追体験ではなく妄想になってしまいますが(苦笑)、高校生ぐらいの男子にとって「魅力を感じそうな」タイプを抽出すると、こんな感じになりそう、と思った次第です。

 

 非常に気になったのは、主人公の行動の1つ1つが「キミは…した。」という具合に綴られていること。描写の大半が「キミ」を軸に描かれているのですが、主人公を二人称として表示するという方法には、私はどうにもなじめませんでした。自分がその場に完全に同化させるための描写を行うのであれば、ここで一人称を用いる方が自然でしょう。他にも、会話と状況説明とのズレが非常に大きく、会話だけで進んでいくプロローグや第1部では、かなり違和感を抱きながらプレイすることとなりました。

 これ以外でも、テキスト描写にはやや甘い点が多かったのが残念です。『Ribbon2』では、このあたりがしっかりと作り込まれていることを期待します。

ゲームデザイン

 プロローグで顔見せ、第1部で各女の子を口説き、第2部で純愛王道、第3部でナニ三昧という、なかなか凝ったスタイルになっています。そして、第1部のシナリオをオールコンプリートすると第2部にはいることができ、第2部をクリアすると第3部に入れます。

 第1部では、女の子との会話or行動選択で進みますが、選択は結構厳しく、間違った選択をするとすぐに終わってしまいます。セーブ&ロードを駆使すればさほど問題ありませんが、バカ正直に最初からリプレイし直していると、1人を落とすのに2週間以上かかったりします(←私ぐらいかも…(^^;)。

 第2部もまた結構大変で、ツボを見つけないとハマってしまいます。残念なのは、ここでは第1話で仲むつまじくなった(笑)女の子がまともに動いていないこと。これは非常にさびしいものがありました。

 こういったことから、見た目から「手軽にHシーンを楽しむ」ゲームに見えるものの、意外と難易度は高くなっているので、注意が必要です。

不具合・修正プログラム

 私の環境では、特に不具合などは発生していません。

操作性など

 CD-ROMをドライブに挿入後に出てくる初期画面で「インストール」をクリックすると、セーブファイルがWindowsディレクトリに作成されます(検索で見つけた…(--;)。これ以降のプレイは、CD-ROMからの直接起動となり、セーブデータ以外はすべてCD-ROMから読み込まれます。

 操作は、マウス・キーボードの双方で可能ですが、選択肢が表示されたときにカーソルキーが反応しないのは疑問。キーボード操作をしていたときにわざわざマウスに切り替えるというのは、あまり楽しい作業ではありません。

 セーブ&ロードは、6個所まで、任意の位置で可能です。このゲームでセーブが自由にできないとなると、本当に難しくなりますが、そこは大丈夫。

 プレイ開始は、原則として「初めから」でオープニングから開始、「以前の続きから」でその他のパートから開始となります。つまり、オープニング終了後、第1部の最初から始めようとする場合でも、「つづきから」を選ぶわけで、これは少しわかりにくかったですね。ただ、各シナリオで「All Clear」「Half Complete」「Bad End」という表示が出るので、達成度の目安がわかるのはマル。

 CGモード・BGMモード(曲名表示あり)ともにあります。CGモードは各キャラクターごとに1枚ずつ表示されます。達成率は出ませんが、上述のシナリオ別達成率がわかる以上、特に必要なさそうです。

サウンド

 BGMは、MIDIで演奏されます。特に印象に残るようなサウンドとは感じませんでした。

 音声は、主人公以外のキャラクターが全員しゃべりますが、このゲームに関しては、男性は話さなくてもよかったように思えます。また、もともとテキスト表示を前提としたセリフだったこともあって、やや苦しい、と思えるケースがけっこうありましたが、許容範囲だと判断しています。

グラフィック

 MIRIKOさんがキャラクター原画を担当。キャラが非常に幼いのですが、これが「かわいい」へと素直につながっていくのはよいですね。こんな「幼な顔」の女教師がいたら大変な気も(^^;) 

 通常シーンでは、どうにも黄色っぽさが目につきましたが、キャラクターCGの彩色はなかなかよろしい。特に、肌の塗りがかなりていねいという印象を受けます。使っている色数は16色のようなのですが。

 コマンドで「突く」を選択すると、画面全体が揺れるのには驚きました。細かい演出にこだわっているのは嬉しいところ。

お気に入り

 う〜、みんなかわいいのですが、その反面、特に印象に残ったキャラクターというのもさほどいなかったのですが、強いて1人、となると、藤谷先生でしょうか。

関連リンク先

 もはや忘れ去られつつゲームの宿命か、あまり取り上げられるケースはないですね。鷹月ぐみなさんの感想がなかなかに的確と思います。

総評

 キャラクターグラフィックが出す独特の雰囲気は、このゲームを彩っていたため、なかなか楽しくプレイすることができました。ロリな絵柄に抵抗がなく、ほのぼのとしたシナリオとエロとの同居(「調和」にあらず)を求める方には、お勧め。

 ただ、プレイを実際にした感触として、「作業」感も多分にあったことは否めません。特に第1部での「バッドエンド直行」というのは、あまり意味がなさそうに思えます。

 取りあえず、次回作に期待、ということばで、締めくくりたいと思います。

個人評価 ★★★★★ ☆☆☆☆
1999年10月9日
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