TRUE LOVE 〜純愛物語〜 ソフトウェアハウスぱせり

1995年6月9日発売(PC-98DOS版)
1996年12月6日ごろ発売(Windows95版)
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 恋愛に限らず人間関係というものでは、相互の印象というものが非常に重要ですが、その際に必要となる「魅力」というものは量の多寡で図れるものではありません。その点ゆえに、私は自己育成形恋愛シミュレーションゲームというのがどうにも肌に合わないようで、あまりプレイしたことがなかったりします。その数少ない例が、この『TRUE LOVE』。どことなく女の子がかわいい、という程度の理由での購入であり、特に積極的な理由があったわけではありません。

シナリオ

 主人公は高校生。夏休みをはさんだ3か月の間に、いろいろな女の子と出会う。これまで何もなかった毎日だが、ふと寂しさを感じたその時、彼は意中の女の子に告白することにした…。

 

 なんとも素っ気ない粗筋紹介ですが、まさに以上のことしか書きようがありません。御都合主義といえばそれまでですが、むしろ仰々しい設定を無理にこじつけた苦しさを感じさせることはなく、気持ちよささえ感じます。恋愛という皮をかぶったアダルトゲームの古典的なパターン、といえるかも。

 ヒロインが10人おり、幼なじみ、お嬢様、体育系、美術系、コギャル、女教師、お姉様、アイドル、ロリと、典型的なパターンを網羅しています。わりとシナリオも王道をいっている作りで、キャラのパターンからシナリオがある程度読めます。単純に読ませるタイプのゲームであれば、間違いなく退屈この上ない、という感想を抱いたでしょうが、後述のパラメータ条件によるイベント発生というスタイルを取っているので、中盤までは「このキャラが出てくれた、よっしゃ(^^)」と思えたこともあってよし。個別のイベントは本当に薄く、後から振り返ると全然印象に残っていないのですが(^^;) それから、主人公の話題(発想も)が、やや下品に過ぎる気がしたのですが、当時の「エロゲー」らしいといえるかも。

 あと、エンディングが基本的に「やりまくり」というのが、このゲームらしいというか何というか(^^;) なにせ、告白するための契機がずいぶんといい加減で、取りあえずヤっておいて、ふっと気になったら告白、というのは、唐突な感じがあります。ヒロインはかわいいけど、その存在が完全に「駒」と化していることにほかならないのですから。

ゲームデザイン

 毎日のスケジュール設定によってパラメータを変動させ、タイミングごとに何らかの行動をとってイベントを発生させるタイプのゲームです。パラメータを上げていくこと自体はずいぶんと楽で、あまりいびつな上げ方をする必要はありません。各ヒロインごとに、必要となるパラメータに差があるのは当然ですが、中盤までで一定程度に上げておく、という程度で問題なく、終盤になるとパラメータは最大値近くにまで上がるので、さほど気をもむ必要はないでしょう。やややりにくいのは「街遊」コマンドの使い方くらいでしょうか。また、初期の主人公パターン設定を選択でき、それによってパラメータ初期値が異なってきます。

 パラメータ調整が必要なゲームではありますが、1プレイにかかる時間はそれほど長くはありません。速く進めれば、だいたい1プレイに2時間もかからないかも。気楽にできるボリュームになっています。

 最終日、唐突にヒロインを1人選んで告白することになりますが、条件を満たしていないと振られます(^^;) ヒロインは10人もいるので、まったく何も考えずにプレイしていても、「何も起こらないよぉ」状態になることはないでしょうし、かなりの程度同時攻略も可能です(私は6人同時攻略を確認しました)。逆にいえば、オンリープレイをした場合、後半がダレてしまうのが難ですが。

操作性など

 インストール先ディレクトリは変更可能です。プレイの際には、CD-ROMが必要です。

 操作は基本的にマウスで行いますが、キーボード操作も可能です。基本的にスケジュール調整とイベント時の選択(だいたいは二択)以外では、ほとんど選択肢はありません。

 グラフィックは、Hシーンでは640×400ドット全画面表示で、下部に半透明のメッセージウィンドウが表示されます(マウス右クリックで消去可能)。それ以外の場合は、下部にメッセージウィンドウ、右部にパラメータ、右下部に日付が表示されます。画面は、基本的にフルスクリーン表示ですが、「Alt」+「Enter」でウィンドウ表示に切り替え可能です。

 マウス右クリックでメニューが表示されます。セーブ&ロードは6個所まで行え、セーブした時のプレイ実日時と、ゲーム中の日付が記録されます。また、ラストの告白直前でセーブできるようになっています。

 テキスト速度表示は、ノーウェイト・ウェイトありを切り替え可能。ゲームを一度クリアすると、CGモードとBGMモードに入れます。

サウンド

 BGMはMIDIで演奏されます。可も不可もなく、というところでしょうか、あまり印象に残っていません。

 音声はありません。この時期に出た移植ゲームと同様です…って、『V.R.デート 五月倶楽部』(デザイアー)が「一応」ヴォイス付きでしたね(^^;)

グラフィック

 キャラクター原画は「TD-X」氏の担当。女の子はそれなりにかわいく、人数が多いわりにきちんと描き分けができていたのはいいのですが、なんか顔に赤みがさしたときのグラフィックが、ずいぶんくどく感じました。目パチアニメあり。ただ、男がかわいくない…じゃなくて(^^;)カッコ悪いのが問題ありか。

 背景は、スキャナ取り込みというのがちょっと残念。16色DOSゲームのベタ移植なので、多くを望むのは無理といえばそれまでですが。

お気に入り

 う〜ん…特にいません(^^;) 語りようがないというか、どのキャラもみんな似たような程度の印象しかないんですよね。某隠しキャラは、それなりに驚きはしましたが、現在ではこれもパターン化した展開でしたし。せめて男が格好よければヾ(^^;

関連リンク先

 やっぱり古いゲームだからでしょう、あまり見られませんね。

総評

 現在となっては古めかしく、また特にこれといった明確なウリがあるわけではありません。「平凡」の一言に尽きましょう。ただ、気楽にプレイするには向いている、という程度のことは言えるでしょうか。今から無理して入手するほどのものではありませんが、キャラのバリエーションはそれなりに揃っているので、多くを望まないのであれば、それなりには満足できるかも。

 いろいろな要素をわりと手堅くまとめ、うざったさを感じさせにくい造りには好感を持ちます。

個人評価 ★★★★★ ☆☆☆☆☆
2000年4月3日
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