SweeperS! ぷち/アセンブラージュ

1997年10月31日発売
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 『Graffiti』がなかなか個人的にウけたので、その次の作品である、というだけの理由で手を出したのが『SweeperS!』。パッケージには、おフダを持った女の子が1人真ん中に立ち、まわりに、やや怯えや憂いを含んだ感じの女性が並ぶ、という絵が。さて、その中身やいかに。

シナリオ

 主人公・早見拓也(変更不可)は、高校時代からつきあっている彼女、幽霊退治をする幼なじみらとともに、旅行に行ったりなんやかやとするうちに、自分の周りでいろいろな騒ぎに巻き込まれる。どうやらそれは、霊に憑かれやすい彼の体質とも関係があるようだ。その後、彼は、騒動を通じて、自分とともにいるべき相手に気付くこととなる。

 

 アセンブラージュのWebサイトに「幽霊・悪魔憑きモノのドタバタラブコメディー」とあるとおりで、一連のシナリオ全体を通して読ませていくタイプのものではありません。この点、後の『冬虫夏草』などとは、根本的に違います。その場その場でのイベントを楽しみながら、気楽に肩肘を抜いてプレイできます。

 まぁ、主人公が誰かとくっついて終わり、というわけなんですが、「ラブコメ」といっても、ゲームスタートの時点ですでにラブラブの彼女がいて、しかもあからさまにライバルとわかる幼なじみがいて、しかし表立っての火花散らしあいビビビはないわけで、しかも実際に活躍しているのはラブラブの彼女じゃなくて幼なじみの方だったりするので……要するに、今ひとつ盛り上がりません(^^;)

 他愛ない「ノリ」を楽しむ、と考えるべきでしょう。特に致命的な矛盾があるわけではないと思います。また、会話自体は、かなり雰囲気を作るのに成功しています。これは、高水準にある音声によるところも大きいのですが。

 

 なお、由香里の高校時代の制服は『メモリーズリフレイン』と同じです(^^;) さらに、「ベルスクエア」に行くと、『Graffiti』で見たことのあるカップルがいたりします(^^;;)

ゲームデザイン

 短めの「章」が5つ連なり、その中で選択肢による小分岐があり、その分岐次第で最終章で誰と結ばれるかが決まるタイプのアドベンチャーゲームです。

 一応、アセンブラージュのWebサイトでの製品紹介には「SLG」とあるんですけれど、どこにシミュレーション的要素があるのか、私にはさっぱりわかりません(^^;)

操作性など

 セーブ・ロードは、指定された場所でのみ、6つまで可能ですが、問題は「セーブしたらメニュー画面に戻れず、ゲームに復帰してしまう」こと。したがって、セーブ&ロードという技は使えません。これには面くらい、「バグか?」と思いました。メッセージスキップも可能ですが、特に「清美の章」など、さっさと飛ばしたいのにキーボード押しっぱなしはちょっと辛かったです。

 CGモードは、1回クリアすると見ることができますが、1枚ずつ出てくるのが難アリでしょう。右クリックで抜けられるので、CGモードに入るのに覚悟が必要、ということはありませんが。

サウンド

 BGMは、MIDIで再生されますが、あまり印象に残っていません。

 一方音声は、主人公以外フルボイスです。男性は、……そういえば、主人公以外の男性キャラは、1人も出てきませんでした。この主人公には、男友達が誰もいないのでしょうか?(^^;)

グラフィック

 沢杜いつむさんの原画。その後、『はぷにんぐJOURNEY』なども担当され、その後「犬神尚雪」のPNにされている方です。どうにも髪の毛たっぷり、重心が高そうなアタマが気にかかります。首が細いこともあって、なんだか、背中を押すとポロッとこぼれそうな感じを受けました。また、その髪の毛もクセが強く、けっこう人を選びそうな図柄ですね。

 背景は、写真を取り込んだものをそのまま使っています。

お気に入り

 宿屋の女中さんヾ(^^;

 これだけではアレなので、攻略可能キャラでは、水木風子かな。けっこういじらしい面持ってますし。

総評

 多くを望まず雰囲気を楽しみたい、という姿勢で見れば、そう悪いできではないと思います。手軽な一本道アドベンチャーゲームですから。

 プラスα的なセールスポイントは何か、というと、何もないんですよね、これが。ただ、除霊という、かなり緊迫感があると思われるネタながら、その実ほのぼの展開だったりするので、とにかく、安心してプレイすることはできます。買って大外れで地雷だぁ金返せぇ、ということはないと思いますが、プレイして感動する可能性も非常に少ないでしょうね。

 シナリオの充実ぶりを求めないことを前提とすれば、コメディタッチの会話の心地よさに浸れる小作と評してよいでしょう。

個人評価 ★★★★★ ★☆☆☆☆
1999年8月23日
(8月25日、一部加筆・修正)
(9月26日、一部加筆・修正)
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