幼なじみ キャンディソフト/インターハート

1998年9月25日発売
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 カクテル・ソフトの『With You』をプレイしてから、主人公と幼なじみとの関係というものを主軸に据えたゲームの中では、この定番的なものがどう解釈されているか、それに強く注目していた時期がありました。そんな中、まさに打ってつけのタイトルを掲げるゲームが出たため、飛びついてしまったのですが…あうぅ〜(涙)

シナリオ

 主人公(名前の変更可能)は、幼なじみ、彼女の親友らと学校生活を送る。彼には、御主人様と呼ぶ「奴隷」的なセックスフレンドがいるほか、周囲にもいろいろな女性たちがいる。その結果はどうなるのだろうか。

 

 主人公自体、「肉体関係を求めても彼女とは扱いたくない」というひどいポリシーを公然と掲げている野郎です。タイトルやオープニングから類推できるようなノスタルジックなテイストを帯びたストーリーはまったく存在しません。いくばくかの会話を交わすとすぐにHシーンへとなだれ込む安直な展開には、ただただ唖然とするばかりです。御都合主義ということばは、こういう展開を説明するためにあるのでしょうか。

 キャラクターの配置は悪くないと思うのですが、差異化が行われておらず、単にHシーンのバリエーションを増やすための「駒」扱いの存在以上になっていません。何よりも、「幼なじみ」であるキャラクターはわずか1人で、しかも「幼なじみ」であるという設定であるがゆえに見せられるモノを何も呈示していません。看板倒れ以外の何ものでもありません。求めるものが違うプレイヤーに買わせてイメージを落としても仕方がないと思うのですが。

ゲームデザイン

 8個所の移動先があり、移動先で会うキャラクターによって話が進みます。しかし、同じ場所に何度も何度も足を運ばないと話が全然動かないため、非常に疲れます。

不具合・修正プログラム

 動作が非常に不安定で、強制終了したことが何度かありました。インターハートのWebサイトに修正プログラムがアップされています。また、「不具合」というわけではありませんが、非常に動作が重く、画面の切り替えにいちいちワンテンポ待たされるのは困ったものです。DirectXを使って出すほどのエフェクトが必要とはとうてい思えないのですが。

操作性など

 入力デバイスはマウスのみで、キーボードは受け付けません。

 フルカラーモードでは起動しないので、ハイカラーで起動する必要がありますが、Windowsをいったん再起動してからでないと、もともと遅い描画速度がさらに死ぬほど遅くなりますので、いったん再起動するのが吉でしょう。

 セーブ&データは、移動画面でのみ可能です。プレイ開始当初のセーブは1個所のみで、プレイを続けることでセーブポイントが増加します。ただし、こんなつまらんところに凝るよりも、もっと軽快な動作を何よりも望みます。ロードは、オープニング画面においてのみ可能。

 画面中の「スキップ」をクリックすると、一度読んだ文章がスキップされます。ただし、「読んだことのない文章」が出てきてもスキップが止まらないことがありました。

 CGモードは、各キャラクターごとにサムネイル表示されます。この際、大半のキャラはコンプリートするとその旨を音声付きで言ってくれます。

サウンド

 BGMは、WAVE(DirectSound)で演奏されます。筆者の環境によるものなのか、どうにも音割れが目立ちます。音楽そのものは…あまり印象に残る曲じゃないですね。

 音声は、なかなかいい演技をしていると判断します。このゲームの中で、一番「語るに値する水準」に達していたのは音声でしょう。ただ、モトとなるセリフがあまりにも情けない(特に、Hシーンでの表現が稚拙)ので、そのパワーもあまり発揮できていないように感じました。

グラフィック

 人物原画で、どうも両目の間が離れすぎていたり、身長の割に身体の横幅が不自然なほど細かったりと、どうにも違和感があります。塗りはまぁ悪くありませんが、ひたすらエロにこだわっているのがわかる画風です。

お気に入り

 特にありません。キャラクターに思い入れがでるようなタイプのゲームではなかったので。

総評

 看板に偽りあり。

 多くを語るのも虚しくなるだけですのでほどほどにしておきますが、設定の妙味をちらつかせながら、中身に御都合主義的で非常にレベルの低いストーリーを入れているだけ、というのでは、怒る気にさえなれません。プレイヤー側の不信感を高めただけに過ぎない結果を、作成者は真摯に受け止めるべきだと、それだけを述べるに留めておきます。

個人評価 ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
1999年9月21日
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