JELLY 〜ゼリー〜 IMAGE CRAFT

1999年8月6日発売
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 女子寮に忍び込んでいろんなことをやってみる、となると、あらぬ妄想がうしゃうしゃわしゃわしゃと湧いてまいります。男子寮なら腐るほど知っておりますが(キャンパスで泥酔し、気がついたら学校の寮の空き部屋で見知らぬ面々と一緒に寝ていたというのも今となってはいい思い出)、女子寮ならこうしてやる、といった男の浪漫を実現してくれるゲームという期待をしながらプレイいたしました。

 少なくとも、その視点で見るかぎり、そう大外れではなかったかな。

 どーでもいーけど、マニュアルの「キャラ紹介」、うざいんですが(^^;) 独白的自己紹介なんて聞きたくねぇってば。

シナリオ

 主人公・司馬純也(変更不可)は、学園の生徒会長を務めていたが、品行方正を求める父に頭が上がらない。そんなある日、突然女生徒が倒れるという異変が起きる。その異変は、宇宙からの侵略者「寄生体レイブ」が人間に乗り移り、女の子宮に卵を植え付けて繁殖しようとしたことに起因するという。続いてそれを追う単細胞型流動体生物=ゼリーが登場し、レイブを退治する手伝いを求める。人類をレイブの魔の手から救うべく選ばれた彼は、戦いに挑むため、立ち上がるのであった。

 

 シナリオ担当は、「ヨージータン」氏。

 お約束の展開もさることながら、やっぱりメインは「透明人間になって女子寮を探索」につきましょう。そういう行為を男の浪漫(ひつこいって(^^;)と感じるのは、男子禁制領域を単純に神聖化しているだけなのは百も承知ですし、実際には「知らない方がいい世界」であろうことも、別の面で想像するのは非常に簡単なのですけれど、そこはこういうゲームですから、あんなシーンやこんなシーンやを、文字通り体を張って娘たちが見せてくれるわけです。おかげで娘たちの頭がかぎりなく軽く見えてきてしかたがなく、これでは萌えるもんも萌えん、という気もせんではないのですが、後述のとおり、キャラごとの差異化が全然行われていないので、いろんな娘がいるな〜、でいいと思います。実際、匿名の「女生徒A」のHシーンといったものもあちこちにありますし。

 

 主人公はといえば、恵まれているくせにどうにも醒めきっているという、できたらあんまり関わりたくないタイプなのでありますが(^^;)、いざ女子寮に侵入すると、下半身の動物的本能が目を覚まします。こういうところは好きではないなぁ。極端な現実主義者で、娘を救うためなら顔色を変えずに強姦するようなキャラに描いた方がよかったのではないかと思いますけれど。ヒロイン側は能面キャラに徹して、あくまでも主人公側だけを淡々と、というパターン。ダメ?(^^;)

 

 攻略可能キャラはそれなりに頭数を揃えてはいますが、どうにも違いが見えてこないというのか、キャラとして立っている連中が少ないですね。羽澄とレミ先生以外、なかなか名前が出てこなかったですから。さらに、キャラごとのエンディングなどを比較してもほとんど同じパターンばかりですし、キャラごとの差異化はほとんどないといってよいでしょう。見た目とあえぎ声とのパターンだけが異なる、と割り切った方がいいのかも。

 

 Hシーンについては、双方合意のらぶらぶHから、無理やり挿入、発情のお手伝い(笑)まで、それなりにバラエティに富んでいます。まだ経験浅いというのに、よく体もつね(^^; 若いって素晴らしいわ。

 しかし、肝心の「レイブ」に娘が襲われるシーン自体は、全然出てこないのは、ちょっと寂しいものがあります。別に触手モノに興味があるわけじゃないけど。

ゲームデザイン

 昼間は指定された行動パターンでの選択肢が出てきますが、重要なのは夜間の女子寮パートです。ここで、各部屋をまんべんなくていねいにのぞいて…もとい、確認していくことになります。当然、のぞくことによって女の子があんなことやこんなことをしているのを目撃するわけでありますが、そういったシーンでの選択肢が後々重要になるようです。

 なお、ラスト付近では戦闘が発生し、ここで負けるとゲームオーバーになりますが、こんなパートいらないと思うんですが。

不具合・修正プログラム

 私のプレイ環境では、特に不具合などは発生していません。

操作性など

 インストール先ディレクトリは変更可能ですが、「JELLY」(全角)というフォルダが作成され、その中にファイルがインストールされます。最小インストールの場合に必要なHD容量は2MB強(セーブデータのみ)で、CGやシナリオデータ、BGMデータ、音声データなど、インストールしたいデータを細かく設定できるのはよし。フルインストールするとCD-ROMなしでプレイ可能となりますが、この場合では369MBほど必要です。

 操作の基本はマウスですが、キーボードでの操作も可能になっています。左クリック=「Enter」キー、右クリック=「Esc」キーと単純明快なのがいいですね。

 グラフィックは、基本的に640×480ドット全画面表示で、下部に半透明のメッセージウィンドウが表示されます(スペースキーで消去可能)。画面は、ウィンドウ表示とフルスクリーンとの切り替えが可能。デフォルトでは、フルスクリーンとなっています。

 セーブ&ロードは任意の位置で16個所まで行え、セーブした時のプレイ実日時と、ゲーム中のだいたいのパートが記録されます。

 テキスト速度表示は、かなりきめ細かく変えることができます。メッセージスキップに関しては、「Ctrl」キーを押している間スキップします。既読・未読の区別を行う場合は、右クリックから出るメニューにて行うことが可能。また、フェード設定や音量設定、音声設定など、かなり細かい設定変更が可能です。

 CGモードは、お世辞にも使いやすい仕様とはいえず、各ヒロインごとに1枚ずつの表示となっています。また、ゲームの性質を考えると、シーン回想モードがほしかったところですが、これがありません。一応、トータルでのCG達成率があるのが、せめてもの救いでしょうか。また、BGMモードはなし。

サウンド

 BGMは、PCMで演奏されます。やや軽めの音のように感じました。

 音声は、女性キャラのみがフルボイスとなっています。確かにこのゲームでは、男性の声はいりませんな(^^;) 演技力はまずまずといったところか。

グラフィック

 原画担当は「K−INABA」氏。目がクリッとした感じの女の子で、「可愛いでしょ☆」と言ってくるように見えるのではありますが、シナリオのなせる業なのか、どうにもカルい娘たちに見えてしかたがないのは私ぐらいのもの?(^^;)

 ウリであるアニメですが、カットインで小さいのがときどき入ります。部分的に小さいところだけが動く場合も多く、「エロアニメだぁ〜」と目を血走らせながら(^^;)期待すると外しそう。逆に、それほど期待していなければ、アクセントとしてよく動いているな、と思えるでしょう(私は後者でした)。

お気に入り

 特にいません。つーか、キャラの名前ロクに覚えてないし(^^;

関連リンク先

 ウチのリンク先では、扱っているページはないようですね。

総評

 身も蓋もないまとめ方をしてしまえば、「覗きコーフンAVG」でしょうね。女子寮の中を、大義名分を携えて透明人間としてうろつく、という都合のよい設定は、それだけでも、それなりのものを提供してくれますから。

 ただ、悲しいかな、「それなり」どまりなんですね。シナリオ、キャラ、そして演出の各面において、もう少し突っ込んで作ってくれれば、ずいぶんと違うものができたのではないか、という気もするだけに、「それなりの作品」になってしまっているのがちょっと残念です。

個人評価 ★★★★★ ☆☆☆☆☆
2001年3月17日
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