匣の中の悦楽 GAIA

2000年7月28日発売
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 たまにはひたすらエロだけ、という作品もやってみようか…などと、ふだんプレイしているものとは明らかに毛色が異なりそうなタイプのゲームに手を出してみました。

必見、イラスト品質の絵が動く精細アニメ
ーションが君を未知の世界へ引きずり込む!

と、パッケージにあります。文末改行がいいかげんであることから、テキストには期待を持たず、ただHシーンがどんなもんかいな、という興味本位でプレイしたものでありました。

 謎のシングル音楽CDが入っていますが、コレ、いったい何?(^^; おまけに、パッケージに貼られているシールと、タイトル名称が違うんですけれど(^^;;;

シナリオ・ゲームデザイン

 主人公はタクシードライバー。夜と深夜とに、女の子をタクシーに乗せて陵辱する。その果てに何が待つのか。

 

 シナリオ担当は「J獲露」氏。

 身も蓋もない展開で、襲える対象となる5人の娘たちを食っていく、それだけの内容です。実際には1人に狙いを絞っていかないと中途半端に終わる、というだけで、ゲームとしてのおもしろさはほとんどありません。

 シナリオ自体がないようなもの、というのは別にいいんです。ただひたすらエロを重ねていくだけなのもいいんですが、そもそもゲーム性自体が皆無なので、とにかく「エロシーンを眺める」だけになります。

 そうなると、ゲームの評価基準はエロシーンの描写、および鑑賞のしやすさという2点に尽きることになるんですが、どうもこちらがパッとしません。描写自体は、グラフィックに「糸を引く」ような描写が多用されるなど、これでもかというねちっこさがあり、テキストもそれなりのものではあるんですが、ただひたすら毎日毎日犯すのみという単調さが先に鼻についたのも確かです。2回目以降は、相手もほとんど抵抗しないので、力でねじ伏せるという面白さ(?)もありませんでした。

 ただ、バリエーションはなかなか凝っており、制服半脱ぎ、裸エプロン、巫女服、公園で青姦など、盛りだくさんです。体位の変化も多く、各シーンを見せること自体は、それなりに頑張っています。ただ、各シーン間の「つなぎ」がないので、単調さは否定できません。

 1回に必要なプレイ時間は短いのですが、それでもダレを感じさせてしまうあたり、結局は「シーンをただ見る」以上のものが何もないものだ、といってよいでしょう。

不具合・修正プログラム

 特に不具合のようなものは見当たりませんでした。

デモ・体験版

 いずれも、存在を確認していません。

操作性など

 CD-ROM1枚組です。CD-ROMから直接起動しますが、HDDに手動インストールする方がいいでしょう(ディスクが回転しっぱなしでうざったいですので)。

 操作は基本的にマウスで行います。

 画像表示は640×480固定で、背景画像は黒一色となります。

 CapsLockでメッセージ高速表示可能で、「Ctrl」キー押下でスキップします。

 セーブ&ロードは、一枚絵CGが出ていないときに、左上のボタンをクリックして呼び出せるシステム画面から可能です。ただ、後述のアニメ回想の点を考えれば、セーブ4個所というのは少なすぎるうえ、説明などもまったく表示されず、非常に不親切です。

 驚いたのは、CGモードはある(いまどき1枚ずつの表示)のに、途中ではさまれているアニメ回想はできないこと。何を考えているんだ、と思ったものです。

サウンド

 BGMは全然印象に残っていません。なくてもよかった程度のもの、といったところです。

 音声は、女性のみフルボイス。まずまず悪くはないのですが、ほぼすべてのファイルの先頭部分にプチノイズが入っていて、音声が始まるごとに嫌な音がします。ノイズ取りをきちんとやっていたのかどうか。

グラフィック

 綾風柳晶さんの原画。640×480固定なのはともかく、背景が強制的に真っ黒になるというのは今どき珍しいですね。特に触れるほどのこともないかと。

お気に入り

 ありません。

関連リンク先

 見当たりません。以上ヾ(^^;

総評

 「エロゲー」という言葉が文字どおりふさわしいゲーム…いや、これは「ゲーム」じゃなくてCGを集めてつなげたソフトウェアといった方がいいかも。そういう基準で見れば、さほど多くの不満を残すものではないはずなのですが、ゲームとしてのエンターテインメントをこれに求めても、得るものは何もないでしょう。各陵辱シーンも、そのバリエーションの多さで頑張ってはいますが、しょせんはブツ切れものをベースとしたパッチワークに過ぎず、陵辱の「背景」にあるべき切迫感のような恐ろしさがなく、卑猥な映像を流している以上のものはどこにもありません。

 「エロ」以外の付加価値を何らかの形で求める人は、手を出さない方がよいでしょう。

個人評価 ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
2000年12月4日
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