ましろの宝箱 R.A.N Software

2000年4月21日発売
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 シナリオの配置、キャラクターの使い方など、いろいろと問題もありながらも、それなりに楽しむことができた『Rainy Blue』。これを題材として用いたバラエティパッケージが発売される、との情報を目にしたものの、『Rainy Blue』発売直後に売り出されるという妙な手際のよさに対し、かなり警戒心を抱いていたため、なかなか買うこともなかったのですが、具体的な情報がさほど集まらなかったうえ、さほど値段が高くないこともあって、思い切って買ってみました。

※このゲームは、年齢制限のない一般ゲームです。

内容

 CD-ROMはCD-EXTRAフォーマットを採用しており、CD-DA部には『Silver Moon』や『Rainy Blue』のOP/ED曲のアレンジバージョンなどが収録されています。『Rainy Blue』では、ED曲がなぜかCD-DAでは収録されていなかった(PCMでした)のですが、この製品には収録されています。

 セットアップすると、ましろが司会役をつとめ、「ご挨拶/ショートストーリー/アクセサリー/壁紙/ムービー/投稿コーナー/スタッフコーナー/終了」からなるメニューが表示されます。

 「ショートストーリー」では、碧(ましろではありません)が主人公となったサイドストーリー(完全に一本道で選択肢などはなし)になっています。『Rainy Blue』本体と基本的な操作性は同一です。内容的な破綻はないものの、あえてほかのキャラではなく碧だけを起用したのはなぜか、よくわかりません。『Rainy Blue』登場キャラクター中、もっとも不可解な行動を取ることの多い彼女であるだけに、「補完シナリオ」を作りやすかったということはいえそうですが。

 「アクセサリー」は、『Rainy Blue』登場キャラクターのデスクトップアクセサリー集になっています。私はリソース消費を避けるためにもこういったアクセサリー集はほとんど使わないのですが、単に見ているぶんにはそれなりに楽しめそうです。「壁紙」も同様ですが、ある程度以上のユーザーなら、プレイ中にキャプチャするなり、グラフィックビューア「Susie」を用いるなりして自分で画像を編集するでしょうし、これもやっぱり私には無縁。さらに「ムービー」に至っては『Rainy Blue』オープニング部が採録されているんですが、どこか変更点があったんでしょうか?(^^;) 私にはわかりませんでした。

 結局、もろもろのアクセサリーとショートストーリー、そしてCD-DAで収録された曲とからなっている、といえるのですが、ショートストーリーは「本編に対するフォロー」という雰囲気が濃厚で、「サイドストーリー」として単独のおもしろさを魅せているとは思えません。悪く言えば、足りなかった部分をここで補っている、という風にさえ見えます。この種のシナリオは、本編のキャラが雰囲気を残しながら、まったく別の話を見せてくれるもの、と思っていただけに、肩すかしを食らったのは確かです。単に、F&CやLeafのバラエティCDがそういう組み立て方をしていた、というだけなので、「かくあるべし」と語るつもりはありませんが。

 あと、マニュアルのセンスがなかなかよいと思います。内容びっしりというわけではないけれど、デザイン的に。

 

 ただ、「ましろの宝箱」といいながら、ましろが司会をしている意味がとんとわかりません。ほかのキャラでもよかったと思える反面、なぜほかのキャラではいけなかったのか、など、いろいろ考えたくなります。ゲーム中のキャラ名を用いるパターンは、Leafなどでもよく見られますが、その手法をそのまま使っただけのような気が。

不具合・修正プログラム

 ショートストーリーの中で、一部に不自然な点などがあります。R.A.N SoftwareのWebサイトにて、修正ファイルがアップロードされています。

※2003年4月23日現在、R.A.N Softwareのサイトは確認できません。

サウンド

 アプリケーション起動時のBGMは、PCM(DirectSound/DirectMusic)/MIDIから切り替え可能です。CD-DA部収録のBGMは使われていません(まぁ、MIX-MODE CDでない以上、当然ですが)。

 なお、ショートストーリーには音声がありません。ちょっと残念。

関連リンク先

 これを書いている時点では、ほかに具体的なレビューを挙げておられる方は見当たりません。「ゲームではない」という判断ゆえ、といえばそれまでなのですが。

総評

 「内容」部で記したとおり、実際に盛り込まれている内容はかなり薄いものです。音楽に惚れ込み、ED曲をはじめとしたCD-DAバージョンが聴きたい、という方であれば、まず問題はありませんが、それ以外の方は、『Rainy Blue』にかなりの程度思い入れがないと、あまり楽しめるものでもないでしょう。

個人評価 ★★★★★ ☆☆☆☆☆
2000年6月28日
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