催淫術 び〜にゃん

2000年2月10日発売
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 ゲームの中で、催眠術というものを悪用して…というシチュエーションは、もはや陳腐であることこのうえないと思われているせいか、実はあるようで見かけなかったりします。あるいは、それを実行した場合の社会的な影響が大きいと判断されているのかもしれません。

 私が何となく──そう、何も深いことを考えずに──手に取ったのが、この『催淫術』。「び〜にゃん」という、聞いたことのないソフトハウス名もさることながら、妖しさ紛々たる趣が、私の好奇心を刺激したのでありました。

シナリオ

 主人公は、オカルト研究会に所属している。ある時、部員集めのネタとして催眠術を使おうとし、彼以外では唯一の部員(女性)に催眠術をかけようとしするが、この際、女性に催淫効果をもたらす「催淫術」が使えることに気付く。彼は、部員勧誘という旗印のもと、次々と女の子とHをしていくのであった。

 

 身も蓋もないシチュエーションです(^^;) 一応エンディングがそれなりに笑える形で終えており、ある意味では「主人公1人が美味しいところを取っている」ことなく、因果応報というか自業自得というか、そういった結末になっていますので、そこはまずよし。

 ただ、シナリオそれ自体は、本当に「ヤる」だけというより、あれこれと(Hの対象となっている)女の子に語らせるという形になっていますが、正真正銘嫌がっている娘がほとんどいないというのは、どうにも不自然です。さらに、自分が受けた仕打ちに対して、女の子側がやたらと冷静過ぎるように感じます。さらに、主人公が、「催淫術」を行使「する」だけで、「弱みを握った」かのように思ってデカい態度を取るのですが、「発情させる」ことだけで脅迫可能であるわけはないと思うのですが。

 こういった、かなり「都合がよい」展開であるため、プレイしていて特におもしろいという印象は受けませんでした。決して「主人公にとって都合がよい」というのではなく、「物語として都合がよい」という意味で。

ゲームデザイン

 シナリオは一本道で、ターゲットとなる女性キャラクターに「催淫術」をかけるときには、カードバトル(「マインドバトル」という名前が付いています)になります。このカードバトルがどうにもおもしろくなく、駆け引きも何もありません。何せ、手持ちの5枚のカードを出し合って勝負を決めるのですが、ルールはそれなりであるにも関わらず、思考も判断もいらないようなものなのですから。救いといえば、バトルに失敗(即ゲームオーバー)してもリトライ可能である点でしょうか。

 なお、シナリオパートでもいくつかの選択肢があり、調子に乗るとゲームオーバーになる場合もあります。

操作性など

 インストール先ディレクトリは変更可能です。操作の基本はマウスですが、キーボードでの操作も可能になっており、エンターキー押下で左クリック代替になっています。また、ゲーム中、ヘルプファイルを参照することが可能です。CD-ROMなしでも起動できます。

 シナリオモードでは、グラフィックは、基本的に640×480ドット全画面表示で、下部に半透明のメッセージウィンドウが表示され、メッセージウィンドウの右上部にスキップボタン、左下部にシステム呼び出しボタンが配置されています。画面は、ウィンドウ表示とフルスクリーンとの切り替えが可能。

 カードバトルモードでは、手持ちのカード9枚から5枚を選択し、買った場合には相手方から任意のカードを1枚取ることが可能です。カードの取捨選択はマウスで行います。

 セーブ&ロードは、シナリオモードの任意の位置で20個所まで行えますが、これとは別に「クイックセーブ・クイックロード」があるうえ、カードバトルモードではリトライ可能なので、それほど使うこともないでしょう。セーブ時、プレイの実日時やゲーム内の状況説明、そしてプレビュー表示が出るなど親切設計ではあるのですが、実はあまり役に立ちません(^^;)

 メッセージスキップあり。また、既読文だけを早送りすることも可能になっています。

 CGモードは、サムネイル表示されます。BGMモードもありますが、曲名は表示されません。

サウンド

 BGMは、CD-DAとPCMとがあり、選択可能ですが、曲数が少ない上、ほとんど印象に残っていません。音声もなし。

グラフィック

 原画は、わりとよさげではあるんですが、ちょっと脚が太い上に、髪がもの凄いです(^^;) 枚数的には、シナリオの短さから考えると、まずまずといったところでしょうか。

お気に入り

 特にありません。もともと、キャラ萌えするタイプの展開ではないし、シナリオ面でキャラクターが立っているわけでもないので。

関連リンク先

 私のリンク先では、このゲームを扱っているサイトはないようです。まぁ無理もないけどね(^^;)

総評

 「陵辱もの」として見ると、女の子側が「被害者」としての立場や意識を明確にしていないので、ものすごく物足りないものがあります。またカードバトルについては、期待するだけむだ、という感じがしますし、ゲームのプレイ時間をいたずらに引き延ばすための設定にしか見えません。1回クリアすればそれで終わり、でしょうか。

 まぁ、Hシーンのシチュエーションが燃えるぜっ、と見えないこともないので、Hシーン鑑賞のみで判断するべきゲームでしょう。そうするとやっぱりカードバトルなんか蛇足だよなぁ…。

個人評価 ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
2000年4月18日
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