逸脱 Soleil

2001年11月22日発売
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 調教陵辱系で、ちょっと変わったタイプのゲームということで、久々にこのジャンルにつっこんでみました。もともと属性だのなんだのといったことには特に気をとめず、とりあえず「おもしろそう」であれば手を出す私ではありますが、事前に入手(サイトからダウンロード)したデモムービーには、「肛門がぶり寄り地獄」だの「濃縮還元男汁地獄」だの。なんですかそれは。それでも中身がどうにもピンとこないままプレイしてみると……いやあ、確かにタイトル通り、いろんな意味で「逸脱」していました。

 なお、パッケージにあるブランコ娘は、服を着ているわけではなくてボディペインティングを施されているそうです。これだけで十分に…。

シナリオ

 主人公・逸見鷹征(固定)は、交通事故の後遺症で、異常なまでの性欲と性的能力とを身につけることになってしまう。彼の異常な性欲は、ノーマルなセックスだけでは解消できず、逸脱したプレイを重ねないと我慢がきかなくなっていった。尽きることなき欲求の解消対象に、唯一の肉親である妹を襲いかねなくなった彼は、家を出て恋人の元へ舞い込むものの、結果的に彼女の精神を壊してしまう。そんな彼は、美少女の逸脱プレイを写真に撮り、その賞金で食っていくことになった。今回のターゲットは女子寮の生徒4人。街にいる怪しげな仲間たちの手も借りながら、精神を壊さないように注意しつつ、彼女たちに逸脱への道を教え込んでいく。

 

 シナリオ担当は「嘘屋 佐々木酒人」氏。

 「エロ」がてんこもり、という印象を受ける方が多いでしょうが、私はこのゲームでエロティシズムを感じるということはとくになく、むしろその豪快な「逸脱」っぷりに、ひたすら笑い続けました。

 変態プレイがひたすら続く、というだけではなく、もはやその中においては、通常の「感性」というものを、ノーマルの状態のまま維持することはまず無理でしょう。これでもかと圧倒されるほど大量のシーンの連続、そして、俺は、射精した、の繰り返し。精神的絶倫な方であっても、テンションを最後までキープするのは至難の業です。シチュエーションの大量展示のせいか、プレイの過程で感覚がすっかり麻痺してしまい、そのばかばかしい空間でげらげらと笑いこけるのが精一杯になってしまいました。それは、通常予想される性行為(いわゆる「アブノーマル」をふくめて)とはかけ離れているだけでなく、思いもよらない方法や道具を使ってくるため、「次にはどんなタイプでいくのかな」という好奇心がまず先に立ってしまい、セックスによる快楽などどこかへ飛んでいってしまうのです。

 Hシーンだけで笑ってしまい、なおかつ、これだけ「頭の悪い世界」を出してくれたゲームは、ほかに例を見ません。

 

 主人公を筆頭とした各キャラクターの言葉の使い方にしても、テキストとして洗練されているとはとてもいえないものの、マシンガン的に繰り出される逝ってしまった表現には、まさに大笑いものです。

 なによりも、数コマごとに出てくる「俺は、射精した。」のセリフ。なにせ、歩けば射精、見れば射精と、排泄以上のペースで射精しまくってくれます。この時点で、主人公の描写そのものが笑いの対象です。

 娘のほうも、究極絶倫男(笑)に逸脱プレイを強要されていくうち、割と早いうちからその逸脱ぶりに順応してしまい、異常な状況下で異常なセリフを多発してくれます。その「異常」につきあっていくうち、だんだんと感覚が麻痺してしまうのだから困ったものです(^^;

<月湖> (出して……出して、出して出して! ああ、出して 出して出して出してえ! ぶっ、ぶりぶり! ぶりぶり 出してぇ! ウンコを、ああっ、ウンコをぶりぶり、ぶりぶり出して出して出して出してええええっ!)

とまぁ、誇り高きお嬢様がこんなことをのたまうようになっていくのですが……えっと、そこの貴方、すーっと引かないように(^^;) バリエーションはまだまだいっぱいあるんですから。

 また、Hシーン以外での各登場人物のモノローグなども、その場その場の「平凡な異常(笑)」感をよく出しており、なかなか楽しめます。

 エンディングは、サッパリ割り切りタイプのものが多くなっていますが、逸脱した欲望をひたすら満足させるタイプのもの(笑)もあれば、後味があまりよくないものまであります。このタイプのゲームで型どおりのハッピーエンドが用意されても、うれしくもなんともありませんし、これでいいかと。

ゲームデザイン

 行動は1日単位で、朝・昼・夕・夜各ターンの行動で話が進みます。

 娘の部屋を漁り、寮内を徘徊し(場所によっては金を手に入れることもあります)、街中で仲間からアイテムなどを入手し、しかるのちにターゲットを捕獲・陵辱し、逸脱プレイをさせて写真を撮ることで金を入手します。期間に制限があるので、制限内に要領よく娘を調教する必要があります。調教にはさまざまなアイテムを使う必要がありますが、かなりの資金が必要となるので、無制限に進めることはできません。また、稼いだ金を妹に送金することもでき、送金するかしないかで最後に影響が出てきます。

 各ヒロインごとのエンディングに加え、ハーレムエンドもあります。ハーレム以外はさほど難易度は高くないでしょう。

不具合・修正ファイル

 私がプレイした環境では、不具合は特に見あたりませんでした。ただし、ウィンドウ表示時にほかのタスクに切り替えると、マウスカーソルが表示されなくなります。

操作性など

 対応OSは、Windows95/98/Me/2000ですが、WindowsXPでも動作します。

 ゲーム内容はCD-ROM1枚で、初回版には、シール付きのレターセットが同梱されています(使おうという気になるデザインではありませんけれど(^^;)。必要なHDD容量は、約220MB〜680MBです。プレイ時にはCD-ROMが必須となっています。

 通常画面はフルスクリーンとウィンドウ表示とを切り替え可能で、グラフィックが全画面表示、右上部に日付や時刻・場所が表示され、また下部に半透明のメッセージウィンドウが表示されます。シンプルなインタフェースで、特に迷うことなどはないでしょう。

 テキスト表示速度は2種類の切り替えが可能で、メッセージスキップもできます(既読・未読の区別なし)。選択肢が出る場面ではマウスクリックが必須ですが、それ以外の個所ではキーボード操作も可能です。

 セーブ&ロードは、屋根裏部屋にいるときに10個所まで可能ですが、この数はかなり少ないと感じました。けっこう長丁場になるゲームですし、もう少し増やしてほしかったものです。

 CGモードは、各ヒロインごとにサムネイル表示されます。またsceneボタンをクリックすることで、各イベントシーンを再生することが可能です。BGMモードでは、各曲名をクリックすることで選択する方式です。

サウンド

 BGMは、PCMで再生されます。わりと差し迫った感じのメロディが多いものの、比較的地味な印象。主題歌「少しだけ甘えさせて…」はボーカル曲ですが、これまた平凡という印象です。

 主人公以外はフルボイス。女性陣の声はまずまずですが、なによりもサブキャラの妙に落ち着いた声が印象に残りました。数々の名セリフが耳にこびりついてしまいまして(^^;

グラフィック

 原画担当は「ルゴシエラ」氏。ややロリっぽいわりに肉付きが妙にいい感じの独特の絵柄です。テキストを見るかぎり体液は相当なもののはずですが、見かけ上はそこそこの量に抑えられており、ぐっちゃぐっちゃ感はそれほどありません。私はこういう方が好きですけれど、人によっては「リアリティに欠ける」と感じるかもしれません。キャラは総じてロリっぽくかかれています。

お気に入り

 特にありません。

関連リンク先

 当サイトからのリンク先では、このゲームを扱っているところは見当たらないようです。

総評

 Hシーンの異常なシチュエーションは、まさに「逸脱」そのものです。Hシーンはノーマルでないと無理、あるいは、Hシーンに対して明確な意味づけがほしい、というのであればまず無理ですが、バカバカしさとアブノーマルとの結合という点に興味を持たれる方であれば、アナタがこのゲームを手にすることを勧めるにやぶさかでしょう(笑)

 通常のプレイでは飽き足らないから濃いエロがほしい、という程度であるなら、ちょっと考えた方がいいかもしれません。さもないと……哀しみが大きすぎる(更笑)

 ただ、これだけ濃い「逸脱」ぶりを大量に出されると、ちょっとついていけなくなってしまったのも確かです。あまりプレイに長い時間がかかるゲームではありませんが、週末に一気にプレイするタイプのゲームではありませんね。私にはちょっと味付けが濃すぎた気はしますが、Hシーンのマンネリ解消には役立つかも。

個人評価 ★★★★★ ★★☆☆☆
2002年1月21日
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