NAKED BLUE 〜Canvas Wallpaper Collection〜 F&C・FC01

2001年9月21日発売(一般販売分)
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 カクテル・ソフトというブランドは『UNIV』というゲームをもって幕を閉じたそうですが、このブランドが再末期にリリースしてそれなりに支持を集めたゲームが『Canvas 〜セピア色のモチーフ〜』でした。この作品で、メインヒロインを含む3人の原画を担当された☆画野朗氏の人気が急上昇したものです。そんなゲームの壁紙集として、もとはイベント限定で発売されたものですが、それが再販されて一般に販売されたのが、この『NAKED BLUE』(F&Cのサイトでは「Naked Blue」と表記されていますが、ここではパッケージ表示に従います)。

 CD-ROMケースに収まったコンパクトなパッケージは、定型紙箱スタイルのものとは異なり収納が簡単でいいですね。なお、ジャケットの絵は☆画野朗氏のもので、鍔広の帽子を被った(小学生くらいの年齢の)女の子3人。右が天音で、左が恋で、真ん中は………こいつ誰?と思ったのは私だけでしょうか(^^;

内容

 サブタイトルからすると、単なる壁紙集のように見えますが、実際にはわりとボリュームのあるミニゲームなどが収録されており、なかなか楽しめるものに仕上がっています。

 インストール作業中に天音のデフォルトキャラが出ますが、『Canvas』とは微妙に違いますね。

 インストール後に起動すると、「ACCESORIES MENU」「GAME MENU」「CONFIG MENU」「EXIT MENU」の4つが表示され、「GAME MENU」をクリックすることでゲームのプレイが可能となり、「ACCESORIES MENU」をクリックすることで壁紙閲覧・システムボイス登録・スタッフクレジット参照が可能となります。

ミニゲーム

 『Canvas』のうち、主人公・藍・恋の3人のみが登場するアドベンチャーゲームで、エンディングも、藍エンド・恋エンド・ゲームオーバーだけです。アナザーストーリーというより、要望の高かった藍シナリオの完全版を作り、あわせて恋シナリオを書き直したといったところでしょう。音声つき・エンディングにはボーカル曲付きという本格的なものです。なお、オープニングタイトルが、『Canvas 〜The heart not to solve〜』となっており、サブタイトルが替わっています。

 ゲームデザインは『Canvas』とまったく同じで、三択を続けて好感度を稼ぎエンディングに到達するというものです。難易度もそう高いものではないので、選択肢のメモを取りながらプレイするといった作業は必要ありません。

 内容的には、藍は完全にヒロイン格の1人に格上げされ、一枚絵グラフィックはもちろん、Hシーンもきっちりあります。しかも、私の思いこみのせいかも知れませんが『Canvas』本編の各Hシーンよりひと回り濃いようです(^_^; エンディングの藍ちゃんがなかなかすごいですね。いざというときの神経の太さは大したものですが、それ以上に、修羅場のシーンがなかなか見応えアリです。汚くならない限界を見据えた書き方をしている、といったところですね。

 恋の方は、必要なキーイベントはオリジナルとまったく同じ模様で、新規のCG追加もまったくありませんが、小イベントはところどころ書き直されており、本編では主人公にかわされた跳び蹴りがパワーアップして命中します(^_^; …だからなんだ、という程度ではありますが。

 ゲームオーバーになると藍ちゃんとのおしゃべりモードになるので、一度は中途半端な選択をしてこのエンドをご覧になることをお勧めします。

 なお、正真正銘の両手に花的ハーレムエンドはありません。………ちっ(爆

 セーブ・ロードも可能ですが、セーブはクイックセーブのみ任意の個所で可能です。ロードは、いつでもクイックロード可能で、タイトルからは任意のセーブデータからロードできます。メッセージスキップも可能で、メッセージ読み返し機能もあります。CGモード・BGMモード・Hシーン再生モードも用意されているなど、基本的なデザインは『Canvas』本編と近いものになっています。

おまけシナリオ

 ゲームを終えると、以下のおまけシナリオを選択することができます。

「鬼畜お兄ちゃん」:鬼畜な主人公が2人を襲うというものですが、ヒロインがそのままで主人公の性格だけが豹変するので、鬼畜モノというより妙なバカバカしさがあります。CGは当然本編の使い回しですし、雰囲気的にも凄惨さはほとんどないですね。なお、片方をクリアした時点では「鬼畜お兄ちゃん☆藍/恋編」、両方クリアすると「鬼畜お兄ちゃん☆完全版」となります。

「心の赴くままに…」「初めての揺らめき」:それぞれ、恋・藍視点によるミニシナリオです。

「Canvas2 予告編」:中身は見てのお楽しみ、ということで。この項目に関するお問い合わせは一切受け付けません(笑

アンパンファイト!

 藍・恋およびそれぞれの制服/私服バージョンと対戦する形式のタイピングゲームです。パーフェクトで勝つと相手が脱………ええええっ? 壁紙が見られるだけ? 何じゃそりゃあ!!! というのは置いといて、タイピングソフトなるものをそもそも使ったことがない私には難易度がどの程度なのかはよくわかりません。制限時間内に正しく打ち終えられれば勝ちで、一定以上勝てば壁紙(後述)が新たに表示されます。ミスタイプをすると「ダメだもん!」という天音ボイス(笑)が出ますが、正しく打ち直せば先に進むので、勝敗には関係ないようです。

 ただ、タイピング方式をいっさい変更できないのは問題でしょう。私はゲームに近いローマ字入力なので何とかついていけましたが(私服藍だけはパーフェクトは無理でした)、かな入力の人にはひとたまりもありません。さらに、必ず「指定された通りにタイプ」しなくてはいけないのに、ヘボン式と日本式とが混在しているので、例えば「フランスパン」など「FURANSUPANN」と打とうとしても「HU…」で始めるため、初っぱなから「ダメだもん!」となり、慌てて画面のローマ字列を再確認、すると時間切れ、ということもありました。他にもSHUとSYU、ZIとJI、CHUとTYUなどがあり(いずれも後者が正解)、ミスタッチ扱いされたのはなんとも歯がゆく思いました。

 日本語や英語などの「テキストを読みながら」打つだけではなく「テキストを一文字ずつ書き写すつもりで」打たなくてはいけないのは辛いですね。市販のタイピングソフトもこんなもんなんでしょうか?

壁紙集

 多数の原画師によるさまざまな壁紙集…というよりCG集ですね。サムネイル表示されたものをクリックすると設定画面が出ます。それぞれコメント付きになっています。ゲームをクリアしていくと見られる壁紙が増える、というスタイルになっていて、すべて見られるようになると合計48枚ぶんあります。

関連リンク先

 SHEOさんのサイトにレビューがあります。

総評

 『Canvas』で藍ちゃん萌えの方なら問答無用でゲットですね。恋萌えの人は、シナリオが微修正に留まっていて「新しいストーリーが用意されている」わけではないのを差し引いて考えるのがいいでしょう。それ以外の方は、本当に「CG集」以上のものではないので、絵に期待したいという向きには問題ないと思います。

 実売価格にもよりますので一概にこうとはいえませんが、ゲームシナリオ自体は、意外にもしっかりと作られているので、『Canvas』を終えたプレイヤーに限っていえば、大外れということはないでしょう。逆にいえば、『Canvas』をプレイしていなければ、特に何もないものとして終わることでしょう。

 しかし、藍ちゃんの独立シナリオは用意されても、某先輩には光は当たらなかったわけですか。やっぱり呪われているのかなヾ(^^;

個人評価 ★★★★★ ★★☆☆☆
2001年9月30日
(10月7日、「関連リンク先」を追加)
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