2002年10月の戯れ言


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過去の「戯れ言」

10月29日(火)

 掲示板のほうですでに話題にしていますが、昨年発売中止となった『Angel Type』が、minoriによって再び開発されることがほぼ確定した模様です。発売中止になったゲームが再び日の目を見たということ自体が前代未聞であるだけでなく「ほかのメーカーが引き受ける」というだけでもこれまでにない例でしょう。何にせよ、デモムービーやさまざまな情報からいろいろと期待をしてきましたので、ここは素直に喜んでおきたいと思います。

 もっとも、いったんは「消え失せしもの」として諦めることによって、対象を無限大の「美しき存在」にしてしまっている以上、それが“現実”のものとして現れた結果、自分の「望み」との乖離に落胆することも十分に考えられますから、過度に期待しない方がいいのかもしれません。それでも、開発中止を惜しむプレイヤーの「声」なくして、こういった復活劇は起こりえなかったことも確かでしょう。この世界における「世論」がクリエイターサイドを動かす一つの“瞬間”を目の当たりにできることをこそ、まずは喜ぶべきなのでありましょう。

10月27日(日)

 現在、Webサイト全体のリニューアルを準備中です。

 これまでも細かい修正、あるいは大きなサイトスタイルの変更などを折に触れて行ってはきましたが、今回のものは、レビュー系コンテンツと攻略系コンテンツとを再統合しようとするもので、両者を(サイト創設期と同様に)緊密にリンクさせ、なおかつメンテナンスを容易にしようとする企図に基づくものです。

 ただし、現在のNIFTYサーバ(旧)の容量の上限は10MBで、現状のコンテンツはどう頑張ってもこの枠内には収まらないので、別のレンタルスペースを借りる方向で検討中です。現在攻略系コンテンツを置いているHOOPSは(重いながらも)広告が(個人的な感覚では)許容範囲でしたが、最近吸収されたInfoseekにメインコンテンツを置くのは気が進まないため、別途第三のサーバにメインコンテンツを置き、現在のNIFTYサーバ(旧)はテキスト系コンテンツオンリーにしようと考え中です。

 そうなると、リンク構造そのほかの配置を、今後のメンテナンスなどを考慮して再構築する必要があるわけで、現在はその準備作業を行っているというしだいです。

 1か月に3日も休みが取れればよい(もちろん日祝日含めて)という状況なので、この再構築作業の結果、サイトそのものが休眠状態に陥ってしまう可能性がゼロではないという点が管理人として非常に心苦しいのですが、現状の体制のままでは「X-GAME STATION」が「気楽にアクセスできる場所」でなくなってしまうという気もありますので、例え更新が止まっていても「サイトの更新をやっているところなんだな」と思っていただければ幸いです。

 これを契機に、各レビューのテキストの細部にひとつひとつ手を加えていく予定です。ただし、リプレイして細部を再確認するというのではなく、日本語の表現そのほかで妥当でない部分を、意味が大きく変わらない範囲で書き直す、というレベルとお考えください。ただし、いざ見直してみると、内容そのものを大きく書き直したい、という誘惑にかられることも多いのですが(オレってこんな情けないこと書いていたのか、と思うことがけっこうあるんです)、内容そのものについては、現状の考えと変わっていても変更することはしません。

 なお、掲示板は定期的にチェックしておりますので、ご安心ください。

10月13日(日)

 先月末からそこそこいいペースでゲームを消化してきましたが、やはり何事もそううまくいく時期が続くというわけでもないようで、例によって仕事が詰まってきてゲームどころではなくなってきました。

 現在注目しているのは、ぱんだはうすの『ピース!』です。ゲームそのものよりは、初回限定版の音楽CDのほうがメインというのが何ともアレですが(^^;、毎年のように伸びに伸びてきたこともあって、期待しています。曲については、「PANDA MUSIC BOX」でMP3を聴けるので、ご興味のあるかたはどうぞ。

 ちなみに、現時点での私の好みのゲームボーカル曲は、以下のようになっています。なお、ゲーム本体との整合性を考えての順位付けになっているため、ゲームとずれているもの(「Pure Heart」など)や、そもそもゲーム本体はプレイしていないもの(「Fuck Me」「美しく生きたい」など)は入っていません。

 曲名ゲーム名ブランド
1あしたへ…メロディMelody
2Moonlight Cathedralプリズムハートぱじゃまソフト
3雨に歌う譚詩曲雨に歌う譚詩曲emu
4夏草の線路Railwayemu
5CastleFantasiaキャッスルファンタジア聖魔大戦Studio e.go!
6メロディ・ガールメロディMelody
7Ever Stay SnowSnowDropSweetBasil
8SPARKSPARK!Cat's Pro
9冷たい雫RimletTail
10escape白詰草話LittleWitch

 ぱんだはうすとI'veがそれぞれ3曲ずつを占めるという、まあ私らしい形に納まったような気が。もっとも、3位と10位をのぞけばすべて昨年以前のリリースであり、古めのものが多いというあたり、やっぱり嗜好が保守化しているのかな。

10月9日(水)

 時間に空きができしだいゲームをプレイしてレビューを書いて、という状況が続いていますが、このペースを今後も維持するのはまず無理のようです(^^; 今は時間の融通がたまたま利くタイミングというだけなので。

 今回アップした『蒼い海のトリスティア』(工画堂スタジオ)も、15/18禁ゲームと同一のスタイルに立つとみなすことができるかどうかはなはだ微妙なので、このサイトで掲載するべきかどうか迷ったのですが、結局見切り発車的にゴーサインを出してしまいました。書いたものを隠す必要もないだろう、という程度の言い訳で通しておきます。

10月6日(日)

 一応『Blue-Sky-Blue【s】 −空に舞う翼−』(emu)をコンプリートしたのでレビューを書きましたが、レビューを書くのが実に難しいゲームでした。ついこの前書いたばかりの『書淫、或いは失われた夢の物語。』(Force)も十分に書きにくいゲームでしたが、いうなれば「物語」の作り方が「構造」以前の段階で独自の手法を取っている点を指摘しないわけにはいかないでしょう。これは、私が昨年の『Railway』をプレイした段階で漠然と(ただし、あまり自信がないままに)感じていたことが確信に変わっただけであり、その「確信」の一般的妥当性がどの程度認められるものか心許ないのですが、個人的には「期待に応えてくれた作品」になっていると感じます。ただし、この手法がどの程度市場に受容されるのか、非常に気にかかるのではありますが。

 

 ここ最近、レビューをアップする頻度が比較的高くなっているせいか、いろいろなメールをいただくことが多いのですが、その中に「関連リンク先」欄の復活を望むご意見がけっこうあります。この欄は、「X-GAME STATION」草創期から設けていたコーナーなので、私も残したかったのですが、なにぶん私自身がほかのレビューサイトを巡回することが少なくなり、かなり限られたところのみをチェックするようになっているのが現状であることを考えると、「見解の多様性」を保証するためのコーナーになり得ないことは確かです。特に、先月末にアップした『書淫、…』など、いろいろなサイトでさまざまな見解が提示されていたことは確かですし、そういったさまざまなサイトを見ることによって得られるものはより多くなることは間違いないと思います。しかし、私の現状は、それらのガイド役を担う任に堪えないのが実情です。

 『書淫、…』など、おそらく十人十色、多様な視点からのさまざまな見方をすることによって、さらにその奥行きを増す作品であると考えます(私のように、数年掛けてレビューを書くまでに至った、という特殊な例はさておき)。しかし、その機会を増やすようでいて、実際には「私が知っている範囲」のみに視野を限定してしまっては、本末転倒です。結局、「GATE DIVE」などのレビューサイトリンク集からたどるほうが確実です。

 この点、ご容赦のほど、よろしくお願いします。

10月5日(土)

 昨日買ってきたのは、予告どおり『ネジレ』(えん)。前作『夕闇の童詩』よりはまだ手に取りやすいデザインですが、やたらと派手なパッケージ群のなかでは、むしろこういうシックな絵柄はうまくフィットしていたといえるかもしれません。ただ、CD-ROMに「18禁ゲーム」と明記しているのは初めて見ました(^^;

 今週の初頭は、体力的にはかなり余裕がある一方で、時間のサイクルが異常をきたしていたため、かえって合間合間をぬって時間を確保して書くことができましたが、これからはどうなることやら。1日にリストアップしたゲームもちまちま進めてはいますが、レビューが書ける程度になっているものはほとんどありません。実際、最近アップしたもののうち1つはとうの昔にコンプリートしていたゲームでしたし(^^;

 

 そんななかで、かろうじて『Blue-Sky-Blue【s】 −空に舞う翼−』(emu)の全体像がなんとなくみえてきました。どうにもまだ自分の中でまとまっていないのですが、「運命」あるいは「罪」というものをキャラクターが担うことの意味(認識および結果の両面)の扱いがひたすら内向的に描かれ、「時」と「関係」という二つの次元による「縛り」が出ています。ひとことで言えば、前々作『Railway』で打ち出そうとした題材をより精緻に浮かび上がらせている、と見えます。

 ただし、登場人物間のコミュニケーションに関しては、むしろ『Railway』よりも後退している感が否めません。某台風的暴走キャラなど、シナリオに絡んでこないだけでなく、シチュエーションを説明する役にさえなりえていません。主人公が“物語”の中軸となってほかの人物たちを動かすというスタイルを取っており、いわば主人公は「空」に対して「翼」を生かさせうる“風”となっている(詳細は伏せます)点を考えれば、方法としては問題はないでしょう。その一方で、各人物の心象が抽象化され、「日常」との対比が難しいものとなっているために、ややもすれば各人物が「思いこみが激しいだけ」と見えかねません(いや、そういう評価は十分に可能でしょう)。またその帰結として、個別のヒロインに対しては、魅力もなにも感じることがなかったという点も指摘できます。攻略対象キャラクターの数を絞り込んだとはいえ、行動や言動にクセの強いキャラをそろえた以上、肩すかしを食らったような印象を受ける可能性はかなり高いでしょう。特に、ラブコメや萌え展開は絶対に期待してはいけません。たしかに「愛」につながる葛藤や模索はありますが、その表層にある心地よさは完全にカットされていますから、その尺度で見ると「キャラが薄い」とか「いつ好きになったのかわからない」とかいったズレた印象を持ちかねません(男女間の恋愛は二の次、三の次なので)。

 なお、先月書いた「メインヒロインとの婚姻不可」という設定は、エンディングでは説明されず、あいまいにごまかされています。なし崩しに事実婚とでもなるのでしょうか。義理の母が失踪した場合であっても、夫婦関係と違って親子関係は破棄できないと思いますし。

 期待していたBGMは、どうも「いま1つ」といった印象があります。テキスト表記やビジュアルの変化とみごとに重なっていた前作『雨に歌う譚詩曲』と同程度以上の水準だと思っていただけに、この点は残念。

10月1日(火)

 レビュー書き書き計画(笑)今のところ順調です。どうせ弾はまだまだたっぷりあるので、今のペースで行けば積みもかなり減らせるだろうと思っています。もっとも仕事が楽になっているわけではなく(むしろ嵐の前の静けさ状態)、睡眠時間が1日平均4時間代前半になって、とみに文章が揺れ気味になっているぐらいなので、突発的に更新が止まるかもしれません(^^; 積みというか、途中ストップ状態というのがけっこうあり、それらをコンプリートしてやろうと意気込んでいるのが現状。すでに『Blue-Sky-Blue【s】 −空に舞う翼−』(emu)が準メインキャラを終えた時点で止まっているほか、今年発売のゲームに限定しても、デモに惹かれたという側面のある『白詰草話』(Littlewitch)、独特の雰囲気が繰り返される『腐り姫』(LiarSoft)、貴理エンドしか見ていない『僕と、僕らの夏』(light)などなど。このほか、実際にコンプするのに相当の時間がかかるのが確実な『女郎蜘蛛 〜真伝〜』(PIL)などもあり、さてどうしたものやら。まあ1つ1つ消化していきましょう。

 そのためには、これ以上ストックを増やさないために、今週発売される『ネジレ』(えん)を最後に、当面新作は買わないようにするつもりです。もう物理的な置き場所というレベルで見ても限界(床が完全に本で占拠されている状態)なので、スペースを作らないとそもそも無理。うーっ。なお『ネジレ』を例外にしているのは、ひとえにえんだから。前作『夕闇の童詩』に惚れた私としては、このメーカーを潰すわけにはいかない、という気があるので、これはいわば例外とします。

 ただ、事態が改善すれば、また新作チェックをマメにすることになるかもしれませんが、しばらくは上のような方向でいきます。このため、新作の攻略の要望を出されてもまずお答えできないとお考えください。



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