2003年12月の戯れ言


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12月30日(火)

 急遽開催したOFF会にご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。

 秋葉原を散策していく過程でお話ししたのですが、今月に入ってからは今年に発売されたゲームを何本か買っているので、コンプリートしてから適宜レビューを書いていく予定です。もっとも、年明けは地獄の一丁目と化しているのが確実な情勢なので、実際には仕事の合間をぬってちまちままとめていくことになりそうです。まあ、そういっても“時間ができしだい”というのは、いつまでたっても着手しないことの類義表現にほかならないので、今月買った今年発売のゲームについて簡単に。

 

 『ごめんね副会長』(2月21日発売):脱衣大富豪。まだCGが全部埋まっていないのですが、全部埋めるためだけに労力を費やすほどの気力も時間もないので、さっさとアンインストールしそう。テーブルゲームなのですが、アダルトものとするには引きが弱すぎ。ルーティンも貧弱であっさり勝ててしまう一方、負かしたい相手がうまい具合に負けてくれないのが困りもの。

 『静寂は闇の調べ』(5月30日発売):一草(メインヒロイン?)と依子(家庭教師)をクリア。雰囲気は悪くないものの、語り口が中途半端で緊迫感が出にくいうえ、話の展開がやや平板にすぎる。時代考証などは無視できるにしても、人間関係の不自然さまでは無視できまい。隠しキャラの実態がまだ不明なので何ともいえないが、現時点では可もなく不可もないという印象。

 『藍色の狂詩曲』(11月14日発売):「音楽遊戯アドベンチャー」のタイトルはダテではなく、確かにBGMは悪くない。その一方で、音楽学校の学生である主人公の楽器がピアノなのはいいのだが、パートナーとなるヒロインの楽器がなんとコントラバスなのだが、あの独特の弦楽器の響きがサウンドにほとんど反映されていない。しかも主人公の課題曲が「G線上のアリア」なんですが、これだとピアノは伴奏になるのではないか、という気がする(素人考えかもしれないが)。さらに、主人公の人格がみごとに破綻している、メインヒロインとのハッピーエンドがなさそう(CGモードが全部埋まっていることは確認済み)、各シナリオ内部で大きな破綻があれこれ見られる、などなどの問題点が感じられる。藍子エンド3つ、夕菜エンド1つを確認したが、あとは聡美を押さえておけばよさそう。

ゆきうた』(12月19日発売):もともと絵買いだったものの、肝心のグラフィックがあまり美しくない。さらにテキストがひどく、読んでいくのに精神をとても消耗する。上記3つはそれぞれエンディングを2つ以上は見ているのだが、これは最後まで到達できるかどうか、ちょっと心もとない。

 

 これらのほかにも、HDDの内部でときどき顔を出す未レビューのゲームもいろいろあるので、これから順次処理……もとい、プレイしていきたいと思います。

12月24日(水)

 寒暖の差が激しいせいでしょうか、風邪を引いてしまい、本来ならば会社で仕事をしているはずが、家で休養を取っていました。もっとも休日なので休暇を取ったわけではないのですが、これで今後のスケジュールが逼迫する可能性がさらに濃厚となりました(^^;

 掲示板でも書いたとおり、完全に浦島太郎状態になっておりますが、その根本的な原因が不良債権、もとい積みゲーの深刻化にあるので、これをひとつひとつ消化していくことを急務と判断し、とにかくそれらを崩していこうと考え、溜まっているゲームを片っ端からハードディスクにインストールしました。しかし、長いことコンプリートしなかった(できなかった)ゲームにはそれ相応のやっかいさがあるのも確かであり、本日アップした『カナリア』をプレイしている最中など、「俺、何やってんだろう…」と思うことしきりでした(^^;;;

 

 なお、これまでX-GAME STATIONは、メインサイトをCSIDEに、ミラーサイト(テキスト系コンテンツのみ)をNIFTYにそれぞれ設けてきましたが、メンテナンスの簡素化のため、NIFTYのミラーサイトは本年かぎりで停止し、CSIDEのメインサイトにコンテンツを集約いたします。ミラーサイトに「ブックマーク」や「お気に入り」を登録されているかたは、URLの移動をお願いいたします。

12月21日(日)

 ちまちまとゲームをプレイしています。とはいっても、未コンプのものをさっさと処理するというよりは、CGが残り1〜2枚になっているのを意地張って探し、分岐点をつぶしているというパターンがやたらと多くなっています(^^;;; こーゆープレイスタイルは攻略法作成時にはよいのでしょうが、そうでなければ時間を食う一方ですね。もっとも、クリアしたセーブデータを残さないとアンインストールできないというのが私なんで、しばらくこんな日々が続く……かと思いきや、今度はまた繁忙期に巻き込まれてそのまま棚上げ状態になりそう。いったい何をやっているのやら。

 

 モティーフのレベルで気になり、リプレイしたくなるゲームがある一方で、何だかゲーム中の登場人物に、プレイヤーキャラクターが浸食されるのが鬱陶しいためにリプレイがなかなかできないというゲームがけっこう増えてきた観があります。具体的に言えば、『水月』などが典型的なのですが、こういうものが“鬱陶しい”と感じられるようになってきたのは、従来型テキストへの保守回帰の証左なのか、あるいは非ゲーム領域における“日常”の桎梏が強くなった結果なのか。あまり解答を出したくないのではありますが(^_^;

12月5日(金)

 気が付いてみると、11月の更新はなんと1回きりでした。レビューを書く間が空いたことはありましたが、この「戯れ言」を含めて大きく間が空いたことはなかったことで、まったく情けないかぎり。最近はゲーム以外の方面にあれこれと時間を割いているためですが、ゲームから完全に離れているわけではありません。前回の本欄で書いた『雨に歌う譚詩曲』(emu)を少しやり直したり、HDDの中に溜まっているブツを少しずつプレイしたりはしています。

 新作の情報などはほとんど目にすることもなく、ここ数ヶ月は、瀬川さんのDependSpaceさえなかなかチェックしないという状態になってしまいました。そんな中、たまたま知ったのが『ハートフルメモリーズ』(工画堂スタジオ)のDVD版。パルフェシリーズの中で唯一DVD版として新しく出されるのは、単にこのゲームがWindows2000/XPではプレイできなかったためなのでしょうが、作品紹介ページの中に、(株)エンターブレイン ログイン編集部刊の『リトル・ウィッチ パルフェ ビジュアルファンブック』からの攻略ページのデータを収録してありますとあったのには笑いました。そりゃまあ、あのゲームのパルフェルートをノーヒントで、かつ数回程度のプレイで見極められた人はそういないでしょう。いったい何回バッドエンドになったことやら…。雰囲気はいいのですが、プロットの埋め込みかたが複雑であるわりに、ユーザーインタフェースがやさしくないため、リプレイもけっこうたいへんでしたし。

 

 世間では、ファイル交換ツール「Winny」でファイル交換をしていたユーザーが逮捕されたということが話題になっているようです。私はファイル交換ツールを使ったこともなければそのメカニズムも知らないので、この件については何ともいえませんが、現行の著作権ビジネスというものが、消費者にとってプラスに働いているとは思えないながら、それに対する抵抗が、いわばなし崩しな規制を正当化させる方向にしか働かないという“現実”をみると、非常に悲しくなってきます。

 コンテンツを制作した人が、それを用いて利益を得る機会を保有するのは当然でしょう。しかし、現行の著作権法では、コンテンツを使うことで社会的な富を増幅されるという“効果”については、徹底して軽視されているように思えてなりません。本来であればより広く知られ、それによってそのコンテンツの価値が増すであろう機会が、かえって失われていることも少なくないでしょう。しかし実際には、知的財産の“保護”の結果、情報が塩漬けにされ日干しにされていくことが多いのが現状です。

 これに対して消費者が取りうるすべは、アングラ的であり、倫理的にさえも正当化しにくい形でしかなしえないのでしょうか。従来のようなオープンソース賛美論のように働かざるものを徹底的に排除するのではなく、公共財としての価値を財産権の中で留保するような形での動きといったものが現実的だと思うのですが、なかなかそういう流れは見えてきません。

 知的所有権の保護強化は、グローバリゼーション(これももはや死語か)の流れ、そしてあめりかサマべったりのわが国においては、避けえない流れなのかもしれませんが、知的財産の“消費者”として、賢い処世術というものを考えねばならない時期にきているのではないか、という気がします。



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